組合長挨拶

2024 新年のご挨拶

 

 新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、JA事業に格別のご理解とご協力いただき、誠にありがとうございました。
昨年は、令和元年から猛威を振るった新型コロナの感染拡大が、令和5年に入り感染症法上の分類が「5類」に引き下がったことにより、マスク着用が屋内外問わず個人の判断となったことから、平時の社会経済活動にもどりつつあります。
しかしながら、農業の生産現場においては、農業従事者の高齢化に伴う担い手不足等による、生産基盤の脆弱化など課題が山積みしており、加えて度重なる自然災害により農業の経営継続への影響も懸念される状況が続いています。

 

 加えて、令和4年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は、エネルギー・食料など多岐にわたる価格高騰を招き、生産販売資材や飼料、燃料等の高騰が農業経営に大きな影響を与えております。

 

 そのような中、政府・与党による、国会での法改正へ向けた「食料・農業・農村基本法」の見直しの議論が進んでいますが、「食料安全保障の確立」はもとより、「環境等に配慮した持続可能な農業・食品産業への転換」、「適正な価格形成の仕組みの構築」など、様々な課題の解決に向けてJAグループとして具体化を求めていくとともに、農業者一体となって「食と農の大切さ」を国民へ理解してもらう運動も続けていかなければなりません。

 

 この様な環境の中、現在も本JAの経営は一層厳しい状況にあり、その要因として農家組合員の高齢化や次世代の担い手不足等により正組合員の減少が続き、低金利政策の長期化や少子高齢化等による信用・共済事業収益減が大きく影響しております。但し、今後も総合事業として機能を発揮し農家組合員や地域住民の皆様に満足いただける組織を構築し、経営基盤の強化に努めてまいります。

 

 今後も農家組合員との対話活動による様々な意見をもとに「不断の自己改革」の3つの基本目標「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」を引き続き継承し実践してまいります。また、産地の将来を見据えた担い手育成やJA運動の次世代リーダー育成のための「組合員大学」を開講いたしました。これは、地域農業の振興や活性化、更にはJA経営基盤の確立・強化につながるものと考えております。

 

 最後になりますが、農家組合員や地域から信頼され期待に応える「JAみなみ筑後」づくりに役職員一丸となり全力で取組んでまいります。今後とも皆様の温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。また、農家組合員にとって素晴らしい一年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶と致します。

 

代表理事組合長

大坪 康志