組合長挨拶

 

 

 この度、第28回通常総代会終了後の理事会において、代表理事組合長に就任しました。前任の吉田組合長が行われてきた事業・取り組みを継承し、更なる発展のため浅学非才でございますが、粉骨砕身職務に邁進する所存であります。皆様方のご指導、ご支援を切にお願い申し上げます。

 

 皆様もご存知のように、 農業を取り巻く情勢は農家組合員にとって非常に厳しい状況となっております。一昨年から続く新型コロナウイルスは国内で感染者が減少し海外からの渡航も増加、この影響での国内消費量が増え、経済活動が活性化することを期待しております。

 もう一つは、 ロシアがウクライナへの侵攻です。 この2か国は穀物の生産国 輸出国であり、日本への影響も甚大なものとなりました。 とうもろこし・大麦・小麦・液化天然ガス・船舶の運賃等の高騰や更には円安の影響を受け、農産物の生産資材も高騰が続いております。私たち生産者は今のしくみではコスト上昇分を価格転嫁できない状況にあり、農家所得の減少となっています。

 また、地球温暖化により農業施設の損壊や農産物の収量減・販売価格への影響、病害虫の発生の変化等、生産者の皆様は農畜産物を生産するうえで、多大なリスクを背負い生産されています。 その様な中、2030年のみどりの食料システム戦略への対応や2024年物流の労働時間のルールの変更により運べないリスクや物流コストも上昇し、 今後JAに対応を迫られてきます。

 

 JAグループ福岡では中央会を中心に、10年後の産地に必要な担い手の確保を目指す 「次世代総点検運動」 が動き出しました。 親元就農等による 「事業の継承」 「トレーニングファーム」の設置による新規就農の育成・確保など、 次世代の担い手を確保するために進められます。

 一方私達JAみなみ筑後は、第7次地域振農業興計画の2年目を迎え、 「持続可能な地域農業の取り組み」をテーマとし、「1.農業者の所得の増大」 「2.農業生産の拡大」 「3.地域の活性化」を基本方針として、この重点施策を継承し、 農家組合員のため取り組んでまいります。

 

 最後に、農家組合員の皆様方の益々のご繁栄とご多幸をこころから祈念し、 ご挨拶とさせて頂きます。

 

 

代表理事組合長

大坪 康志