組合長挨拶
2025 新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は、JAの総合事業に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、令和元年から猛威を振るった新型コロナの感染が、令和5年に入り感染症法上の分類が「5類」に引き下がったことにより、平時の社会活動にもどりました。また、昨年は能登半島で大地震や火災・線状降水帯による大水害等で大変な災害が発生し、まだまだ復興できない状態が続いると聞いております。謹んで、お亡くなりになった方にお悔みを申しますとともに、被災に合われた方にはお見舞い申し上げます。また、近年は猛暑により生産者が農作業中に熱中症になられ方が増加しており、農家組合員の生産現場では、これに対応した圃場管理の見直しや新たな技術の導入などにより、大変ご苦労が続いていると思います。
そのような時、「食料・農業・農村基本法」が通常国会において改正法案が成立しました。食料安全保障の強化を軸として、人口減少下でのスマート農業等の活用による農業生産性の向上や農村における地域社会の維持等が、今後の中長期的な食料・農業・農村政策の大きな方向性となります。令和4年2月始まったロシアのウクライナ侵攻は、エネルギー・食料など多岐にわたり価格高騰を招きました。これは、生産販売資材・飼料・燃料等の高騰が農業経営に大きな影響を与えております。
この様な環境の中、本JAの経営は一層厳しい状況が続ており、その要因として農家組合員の高齢化や次世代の担い手不足等により、正組合員の減少が続き、総合的に収益減が続いております。これを打開すべく、昨年あらたな部署「あぐり支援室」を立上げ、農家組合員に寄り添った取組を行い維持・拡大に努力してまいります。
第44回JA福岡県大会では、JAグループ福岡では中期方針「令和7~9年度」で「農業を強く、元気に、もっと身近に組合員の想いを実現できるJAへ」を掲げ2030年には県域オールJAの実現に向けて研究を進めることとしています。また、この筑後南部4JA農業・JA経営戦略研究会も令和6年4月にスタートし、農家組合員にとって何を取組むことによって最大の奉仕(合併メリット)ができ、再生産できる環境をつくれるかが重要な課題として取組んでおります。
今後も農家組合員との対話活動による様々な意見をもとに「不断の自己改革」の3つの基本目標「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」を引き続き継承し実践してまいります。また、産地の将来を見据えた担い手育成やJA運動の次世代リーダー育成のための「組合員大学」を開講しました。これは、地域農業の振興や活性化、更にはJA経営基盤の確立・強化に繋がるものと考えております。
最後になりますが、農家組合員や地域から信頼され期待に応える「JAみなみ筑後」づくりに役職員一丸となり取組んでまいります。今後とも皆様の温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。また、農家組合員にとって素晴らしい一年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶と致します。