みかんの現状と向き合う

2025.08.05

 JAみなみ筑後柑橘部会では、7月25日に山川選果場にて第1回目の果実分析を実施しました。
 第1回目の果実分析では、極早生「早味かん」、早生「北原早生」「福岡4号」など品種のうちマルチ被覆を行っているものの分析を行い、この日は、部会員から962筆のサンプルが提出され、光センサーにより、1果実ずつ糖度を調べ平均値の算出を行いました。また、これらの作業については柑橘部会青年部員が中心となり、毎年取り組んでいます。
 この果実分析は、安定的に高品質果実を栽培するために、果実内容を調べることで栽培の目安となっています。
今年は梅雨明けが早く、降雨量が少なかったうえに、連日の異常な高温により果実に強いストレスがかかっているため、糖度はこの時期としては非常に高く、例年の数値を大きく上回っていました。
 9月から始まる出荷に向け、小玉果の対策を早急に講じ、適切な摘果作業や灌水管理、肥培管理の見直しなどを通じて、出荷時における果実サイズの安定化を図ります。
 今後も第2回、第3回と定期的な果実分析を行い、生育状況を詳細に把握しながら、同JAの主力品目である「山川みかん」の品質向上に一層力を入れていきます。また、生産者との連携を強化し、市場ニーズに応える高品質な山川みかんの安定供給を目指していきます。