組合長挨拶
2025 年度のご挨拶
農家組合員の皆様には、日頃より当JAの総合事業の発展および経営の継続、さらには地域農業の振興・発展に対し、格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
また、平成7年4月に大牟田市・山川町・高田町・瀬高町の1市3町の農協が合併し、JAみなみ筑後が誕生し、本年で30周年を迎えることができました。これもひとえに皆様のご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます。
さて、JAグループを取り巻く情勢は大きく変化しております。令和4年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻以降、世界的に食料やエネルギーをはじめとした様々な物資や資材の価格が高騰し、資源獲得競争も激化しています。農業現場では、生産・販売資材の価格が高止まりし、農業所得が圧迫される非常に厳しい状況が続いております。農家組合員の皆様の中には、国の農業政策に対して強い憤りを感じておられる方も多くいらっしゃいます。
こうした中、私たちは農政連を中心に、農畜産物への価格転嫁や経営所得安定対策制度の見直しなど、組合員の声を反映した政策提言・要請活動を一層強化してまいります。
また、担い手不足、農産物の消費・流通構造の変化、高齢化や人口減少による地域の衰退など、農業・地域社会を取り巻く環境も急激に変化しています。これに対応すべく、専務直轄の「あぐり支援室」を立ち上げ、みやま・大牟田地域農業労働力支援協議会を発足し、行政と連携し、農業労働力の確保や農地の維持、遊休農地の発生防止等の農家所得向上の支援に取り組むこととしました。
具体的な施策としては、①人的支援②機械的支援③遊休資産の活用④有害鳥獣対策⑤耕作放棄地対策など、多角的な視点からの支援を推進しております。
令和7年度は、中期3か年計画の初年度であり、第8次地域農業振興計画もスタートいたしました。これらの重点施策を実行し、農家組合員の皆様との対話を通じて、多様なご意見を反映させながら、「不断の自己改革」の3つの基本目標である「農業所得の増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」の実現に向け、引き続き全力で取り組んでまいります。
最後になりますが、当JAのスローガンである「くらしに豊かさ、心にやすらぎ、地域に根ざしたJAみなみ筑後」のもと、また経営理念である「JAみなみ筑後は、組合員・地域住民とのふれあいを大切にし、豊かな『大地』を守り、社会の変化に即応した農業経営基盤を確立し、未来に向けて『めぐみ』ある事業活動に取り組みます」を胸に、役職員一丸となって邁進してまいります。
今後とも、農家組合員の皆様からの変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、挨拶といたします。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。