組合長挨拶
農業軽視の風潮を排する
人類が農耕を始めたのは何千年も昔のことです。それ以来ずっと、農業は人の生命を維持する重要な産業でした。今もそうです。人は食料がなかったら生きていけません。
現在、わが国の食料自給率は40%です。60%は外国に頼っています。これでは国内の食料確保が不安になります。しかし、「国内で不足する分は外国から輸入すればいい」と言う人もいます。はたして、そうでしょうか。
「兵糧(ひょうろう)」という言葉があります。国内で食べる食料を充分確保せず、外国にばかり頼っていると、いつか「兵糧攻め」に合うかもしれません。国の安全保障は、食料確保が基本です。
農業の営みは、商工業の営みに比べると、いくつかの特徴があります。第一に、質的な問題です。食料は体内に摂取されるため、健康に有害なものであってはいけません。栄養と鮮度を保つことが必須条件です。第二に、量的な問題です。農業は自然が相手ですから、その生産量は気象条件に大きく影響されます。異常気象や風水害にあえば、たちまち生産量は減り、食料の供給量は不安定になります。そして第三に、農業の多面的機能として、環境保全・国土保全という重要な役割も担っています。
TPP(環太平洋経済連携協定)の問題に関し、かつて、次のような発言がありました。「GDPに占める農業の割合は1.5%だ。それを守るために、他の98.5%が犠牲になるのか」というものです。その背景には、農業を軽視する風潮があります。私は強い危機感を抱きました。本当の国益とは何か、深い議論もないのが残念です。そもそも、「98.5%」を稼ぐために、人々は何も食べず空腹のまま働いたのでしょうか。そうではないでしょう。
私が子供の頃、祖父母や両親から「食べ物のありがたさ」をよく説教されたものです。しかし、いつの頃からか、この「食べ物のありがたさ」を忘れた人が増えたのではないでしょうか。自然の恵みに感謝する気持ちをなくした人が増えたのではないでしょうか。
このような風潮は、地域社会の荒廃を招き、国の将来を危うくします。そうならないように、強く願うものです。
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平成24年2月吉日 |
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スローガン
くらしに豊かさ、心にやすらぎ、地域に根ざしたJAみなみ筑後
経営理念
JAみなみ筑後は、組合員・地域住民とのふれあいを大切にし豊かな「大地」を守り、社会の変化に即応した農業経営基盤を確立し未来にむけて「めぐみ」ある事業活動に取り組みます。














