令和2年産大豆防除速報

分類:お知らせ

2020.08.28

令和2年産大豆防除速報

令和2827

南筑後農業協同組合 農畜産課

南筑後普及指導センター

1 大豆の生育概況

播種は、7月18日頃から開始され、8月上旬頃までには概ね終了しましたが、7月20日未明の集中豪雨など播種後の降雨によって、出芽がまばらなほ場が散見されます。
播種後は、ほ場水分に恵まれ生育が進み、その後高温多照で推移したことから、管理作業は順調に進みました。しかし、定期的な降雨により、播種後の除草剤散布が実施できず雑草の発生が目立つほ場が、8月中旬に入ると散見され始めました。

 

 2 病害虫防除

8月中のフェロモントラップによるハスモンヨトウの誘殺数は、8月24日に発生ピークを確認しました。また、降雨も少なく高温で推移した場合に、被害が大きくなる恐れがあります。特に開花期(8月下旬~9月上旬頃)に食害を受けると、収量低下の要因となりますので、下記の時期を目安に防除を実施してください。

 

[1回目防除] 94日~98

対象病害虫 薬 剤 名 希釈倍率 使用回数

100ℓあたり
薬剤量

10aあたり
散布量

ハスモンヨトウ
(右記から選択)
プレバソンフロアブル5 4,000倍 2回以内 25mℓ 100~150
プレオフロアブル 2,000倍 2回以内 50mℓ

 

[2回目防除] 918日~22日(ハスモンヨトウ、カメムシ類、紫斑病の薬剤を3種混合で散布)

対象病害虫 薬 剤 名 希釈倍率 使用回数

100ℓあたり
薬剤量

10aあたり
散布量

ハスモンヨトウ
(右記から選択)
プレバソンフロアブル5 4,000倍 2回以内 25mℓ 150
プレオフロアブル 2,000倍 2回以内 50mℓ
カメムシ類 キラップフロアブル 2,000倍 2回以内 50mℓ
紫斑病 トップジンM水和剤 1,000~1,500倍 4回以内 70~100mℓ

 

※大豆の播種が早く生育が早いほ場では、上記の時期よりも早めに防除を行ってください。

1回目の防除から2回目の防除の間隔は、14日です。

※開花期から莢伸長・子実肥大期には適度な土壌水分が必要となるため、本暗渠の栓 

 を閉じて土壌水分の維持に努める。ほ場内に水が溜まる場合は本暗渠の栓を開ける。

※ハスモンヨトウの被害は、近年10月でも見られるため、発生状況にあわせ防除を行います。